2023年9月

メタセコイア

 米沢市では「花と樹木におおわれたまちづくり」を実現する為、平成20年度から概ね30ヵ年の実施計画を策定している。地域で親しまれているシンボルツリー第8号に認定されたのが西部公園のメタセコイア。第3中学校が開校した際に植樹され、学校移転後も伐採されず現存している。幹回り4.4m美しい円錐形の樹形で高さは28m、推定樹齢約70年。和名はアケボノスギ(曙杉)。「生きた化石」と呼ばれる。昭和16年(1941)植物化石が発見され、メタセコイアと命名された。300万年から100万年前頃までは日本にも自生していたという。絶滅したと考えられていたが、中国で現存していることが見つかり昭和21年(1946)「生きている化石」と呼ばれた。その種子からアメリカで苗木が育てられ、昭和24年(1949)昭和天皇に献上され、昭和25年(1950)100本の苗木が日本へ送られた。全国各地に広がり、学校などにも植えられたのだという。

 メタセコイアは落葉針葉樹。秋には紅葉して葉が落ちる。当時の中学生は積もる落葉に掃除が大変だったとふりかえる。小枝と一緒に落葉する細かい葉は、雨で濡れた時には、くっついて大変だったと。

 公園でのびのびと葉を広げる巨樹は身近な緑として潤いと安らぎを与えている。健全に美しく樹木を維持していくため、保存活動が行われている。新緑や紅葉など郷土の樹木による景観は環境など大きな役割を果たしている。

プラタナス

 美しく緑のボリュームある樹形は、松が岬おまつりの広場のプラタナス(モミジバスズカケノキ)。球状の実がぶら下がっている。幹は、迷彩柄のような樹皮で分かりやすい。和名はスズカケノキ(鈴懸の木)山伏が身につける篠懸に例えて名がつけられたという。日本には自生しておらず、明治時代に輸入された。

 大変古い樹種で、ギリシャ時代から街路樹として植えられていて、世界四大街路樹の一つに数えられている。大きな葉で木陰を作り、大気汚染にも強く長命なプラタナスは、生長が速い。よく剪定されコブ状になった不自然な樹形を目にすることもある。秋には落ち葉の問題もあり、安全管理や管理コストなど様々な課題があげられている。球状の実は、小さな種の集合体。風で散布される。移動できない樹木の子孫を絶やさない巧みな種子の散布方法だ。樹々は地上や地下の生物たちの命をつないでいる。大きな樹であればあるほど大気を浄化しているのだという。温暖化による気候変動など樹々の役割は大きい。力強くたくましい巨樹は、人とのかけがえのない関わりを教えてくれている。

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