VICの窓から

2023年10月

山里の景色

 白川ダムによって形成された白川湖(飯豊町)の湖底が見えている。今年の猛暑と雨不足の影響で貯水位が減少する中で、限られたダムの水を効率よく調整して、水稲への灌漑用水や水道用水確保など渇水対策が行われてきた。猛暑と水不足は農作物や酪農などへの影響も懸念されている。

 ひとけのない静かな山里の道沿いに、忘れられたかのように秋の彩りを添える植物たち。高原大根は高温障害で生育不良。出荷量が大分減少しているという。高原の店先にナラタケが並んでいた。生育が心配されていたキノコは、ようやく採れだしたようだ。

 吹く風と光と影が季節を映し出している。

空気神社

 朝日町にある空気神社は、豊かな自然に感謝し、空気を祀る神社。平成2年(1990)地元有志の方々によって建立されたという。ブナ林の中に置かれたステンレス板が鏡となって四季折々の風景を映し出している。参拝方法のようにブナの森の空気を一杯吸って空気に感謝する。住民の活動による「世界に一つ」の神社の建立は、地域の自然資源を活かした町づくりに活かされている。

 空気神社のある白倉地区には、地区の方が中心となって設けた「しらくら展望台」がある。各地区の特徴ある自然資源や、歴史・文化等は、地域の宝となる。地元を誇りに思う意識が住民の方々の結束を強めていることだろう。

新そば

 「新そば」の看板が各地で見られるようになった。バリエーション豊かな風味や香りを楽しみたい。

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